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矯正治療中は、歯が動く過程で痛みを感じることがあります。特に治療を始めた直後や装置の調整を受けた数日間は、歯や歯茎に圧力がかかることで違和感や鈍い痛みが生じることが一般的です。個人差はありますが、多くの場合は数日~1週間ほどで自然に落ち着きます。
それでも日常生活に支障が出るほどの痛みを感じた場合、痛み止めの使用を検討する方も多いのではないでしょうか。本記事では、矯正治療中に痛み止めを飲んでもよいのか、飲む際の注意点や正しい使い方について解説します。
矯正治療中に痛み止めを一時的に服用することは問題ありません。矯正の痛みは、歯の移動に伴う炎症反応によるものであり、市販の鎮痛薬で十分に対処できます。
ただし、「飲んでもいい」からといって、無計画に服用することは避けるべきです。特に、長期間の常用や必要以上の服用は、矯正治療に悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
矯正治療中によく使用される痛み止めには、市販薬と処方薬の2種類があります。以下にそれぞれの特徴を紹介します。
薬名 | 成分 | 特徴 |
---|---|---|
ロキソニン | ロキソプロフェン | 即効性が高く、歯の痛みに効果的。ただし胃への負担があるため、食後に服用するのが望ましい。 |
イブ | イブプロフェン | 鎮痛・抗炎症作用があるが、ロキソニンと同様に胃に優しくはない。 |
カロナール | アセトアミノフェン | 胃への負担が少なく、妊婦や子どもにも使われる。歯の動きに与える影響も少ないとされている。 |
歯科医院では、アセトアミノフェン系の薬(例:カロナール)を処方することがあります。これは、歯の移動に影響を与えにくく、矯正治療中でも使用できるとされています。
痛み止めは、痛みのピーク時(装置装着後6〜24時間)に合わせて短期間のみ使用することが推奨されます。飲む際は以下の点に注意しましょう。
これらの誤用は、胃腸への負担や歯の動きへの影響、さらには副作用のリスクを高める可能性があります。
矯正治療中に痛み止めを飲むこと自体は問題ありませんが、正しいタイミングと適切な薬の選択が重要です。痛みが辛いときは無理をせず、痛み止めをうまく活用することで、矯正治療を快適に進めることができます。
ただし、「いつまでも痛みが引かない」「痛み止めが効かない」といった異常を感じたときは、装置のトラブルや別の原因が隠れている可能性もあるため、歯科医院への相談を優先することが大切です。
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■歯科矯正の費用
ワイヤー矯正で60~150万円程度(表側矯正、裏側矯正でも費用は異なります。)、マウスピース矯正で30~100万円程度になります。矯正治療は自由診療のクリニックがほとんどなので、料金に関してはクリニックにお問合せください。
■歯科矯正の治療期間
永久歯に生え変わった後の矯正治療であれば、1~3年程度。口内の状態によって治療期間や費用は変わりますので、担当医師に確認することをおすすめします。
■副作用・リスクについて
矯正期間中は、虫歯や歯周病、装置の接触の影響で口内炎にかかりやすくなることがあります。また、金属を使用した装置の場合、金属アレルギーの恐れもあります。
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